2. 超短パルス電子ビームの物理 (淺川G)

パルス幅10fsec(光がたったの3μmしか進めないほどの短い時間)という超短パルス電子ビームが引き起こす特殊な物理現象を調べます。調査項目は
 1:超短パルス電子ビームの発生と加速
 2:超短パルス電子ビームで光を発生させる
の2つに大別できます。 超短パルス電子ビームはチタン・サファイアレーザー光を金属に照射し、光電効果を利用して発生させます。 超短パルス電子ビームは位相のそろった強力な光を発生することが知られています。この光ができる仕組みや、光を出した後の電子の状態などを調べます。量子力学、統計力学、電磁気学、相対論など物理学の広い分野に関連した研究です。現段階では実験も行いますが、理論的な研究が占める割合が高いです。光源としての利用もさることながら、将来的にはこの研究の成果が素粒子物理実験に利用されればと期待しています。まだ研究を始めたばかりです。誰か早く実験装置を完成させてください。

学びのスタイル: 自作の装置を使って「光を作る」研究に挑んでます。山本寛子さん 詳細
学びのスタイル: 理論と実験を通じて量子物理に挑戦。竹村実成君 詳細 学会賞受賞
電気学会 A部門長賞〔平成25年度 〕「フェムト秒バンチのパルス幅伸長」川人大希君 PDF



2007年04月01日