1. テラヘルツレーザー (淺川G)

周波数が0.1~10THzの光を発生する装置を開発しています。この周波数領域の光はバイオサイエンスや分子物理の分野で大変重要であることがわかっているのですが、現在は非常に低出力の光原しかなく、新しい高性能光源の開発が望まれています。
 当研究室では光速近くまで加速した電子により光を発生させる方式のテラヘルツ光源を開発しています。この方法には、光の周波数を自在に調整できること、強い光が発生できること、の2つの利点があります。原理的には
1:チェレンコフ放射現象 さらに詳しく 2:スミス・パーセル放射現象
という物理現象を利用した2つのアプローチを採っています。電磁気学、解析力学、相対論を主体とし、光が増幅される物理過程を実験結果と理論計算を突き合わせ明らかにします。まだまだ原理実証レベルの研究ですが、将来的には実用機開発につなげたいです.

関西大学大学院HP 修了生の声: 吉田裕哉君 詳細

2007年04月01日